飛行機の撮影入門:なんとなく撮影してみると楽しいぞぅ!(第2回)

スマイルフォトキャッツ代表 フォトグラファーの松本和広(まっちゃん)です。
現在は、東京にてブライダルをメインとして仕事をしているフォトグラファーです。

今回は、前回の1回目に続き、関西にお住まいの方にはご存じである「伊丹空港での飛行機撮影」をぜひともご紹介いたします。

以前にもお話をいたしましたが、伊丹空港はとてもカメラマンに優しく良い写真がたくさん撮れる場所なので、初心者で飛行機を撮りたい!という方も撮影もしやすい空港です。

機材ですが、今回は、前回の300mmと、135mmほどのレンズを使った写真で少し躍動感と美しい夕方の写真の撮影になります。


撮影エリア

今回の撮影場所は、伊丹スカイパークのやや南側千里川の土手の赤丸を示したところあたりから撮影した写真です。


Case01

こちらの写真は、伊丹スカイパークから撮影したものです。

昼間になりますが、絞りを最大に絞ってあげて(またはNDフィルタ使用)でシャッタースピードが、1/15~1/30秒程度になるように設定してみてください。

飛行機が着陸したときに同じようにレンズを振りながら連射をすると、飛行機はしっかり写っていますが、背景が流れるような写真が写ります。

これを流し撮りといいます。流し撮りをすると、カチッと決まった写真とはまた違い、躍動感が出るような写真となります。


Case02

こちらの写真も同じく伊丹スカイパークから撮影したものですが、着陸したプロペラ機にちょうどお月様が入っている状態だったので、一緒の構図で撮影したものです。

よく、月の部分に飛行機が写りこんでいる写真などもありますが、伊丹空港は着陸する機体に対して近い場所から撮影ができるため、月が逆に隠れてしまうので、お月様を入れた写真となっています。
この写真は、1/100秒程度でプロペラを回転させている状態で撮影しています。
プロペラ機はシャッタースピードを上げると止まってしまっている状態なので、ここでは、あえてシャッターを少し落として、プロペラを動いているように撮影すると、機体に対してプロペラが回っている躍動感が出るかと思います。


Case03

こちらの写真は、千里川の土手から撮影したものです。
夕方になると、西の空が夕日一色の色となりとてもきれいな空となります。
これも伊丹空港での撮影ポイントの1つだと思います。

こちらの写真は、1/100程ですが、135mm程度で撮影したもので少し1枚目と同じように飛行機の動きに合わせて流し撮りをしたものになります。

夕日をバックに撮影すると、白い機体は、オレンジ色が入り込みとても幻想的な写真になるかと思います。
また好き好きですが、機体中央分の上下に赤いライト(アンチコリジョンライト)飛行機の衝突を防止するもので赤い色が点滅します。
この点滅に合わせて撮影するのもよいかもしれませんが、最近では、LEDを使用しているためとても明るいことから、私個人的には、夕日などの撮影の場合は機体に写りこむ夕日をメインにしたく、赤いライトが光っていないほうが好きです。



まとめ

1回目では、撮影の基本を少しお教えいたしましたが、今回は、シャッタースピードを少し落としてあげて、流し撮りなど、一工夫加えることで、また違った写真になるかと思います。

ぜひとも挑戦してみてください。





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松本 和広

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大阪市生まれ。10歳より飛行機の撮影を目的として、独学で写真(カメラ・現像・プリント)を始める。 20歳で業界よりオファーを受けブライダルカメラマンに。現在...

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