しずくの宝石の撮り方

『しずく』


その輝きは、まるで宝石
出会いは一期一会
すぐに消えてしまうその一滴の中に
世界を写し、色あいは無限大✨
しかも無料で撮り放題🎶
今回は、そんな雫が大好きな私より
超自己流、簡単な雫の撮り方と作例を紹介します(^^)
 

雫の撮り方の基本

撮影場所:ご近所


雫を撮るのに、わざわざ遠方へ行く必要はありません。
家の庭やベランダ、道端、近所の公園等、すぐ側にある輝きを探すのは、まるで宝物探しのよう♡
 

カメラ機種:📸Canon EOS kiss M

一眼レフ、ミラーレス等、シャッター速度を調節できるカメラのほうがベスト。
 

レンズの選び方

小さな一粒の世界を写すなど、雫の表情をしっかり捉えたい時は、マクロレンズで撮影します。

マクロレンズ:EF-M28mmF3.5マクロIS STM
 
全体的に撮影する時は、望遠レンズを使用します。圧縮効果により、雫の輝きの広がりを強調できます。

望遠レンズ:EF-M55-200mmF4.5-6.3 IS STM
 

設定の仕方

面倒くさがりの私は、三脚は使いません。ですから、そのままの設定(自動)だと、だいたい手ブレします。
(どないやねんっ(^_^;))
そこでまずは、シャッター速度優先にして。1/1000s以上に上げます。

1/1000s f3.5 28mm ISO500
 
オートフォーカスではなく、マニュアルフォーカスで。主人公にしたい雫にピントを合わせます。
シャッター速度を上げる程、周辺のボケが大きくなり、主体が浮かび上がります。

1/1000s f3.5 28mm ISO6400
これはあえてバックに影を選んで、白を浮かび上がらせたもの。
 
シャッター速度を上げすぎると、全体的に暗くなってしまうので、露出を少しずつ上げてお好みの明るさにします。

1/2000s f3.5 28mm ISO6400

マクロレンズで見る世界は、花の中の花を発見したりして、それだけでも楽しめます。
そこに雫が加わると、さらに生き生きとした写真となります。
 
 

雨上がりのお楽しみ

いつか雨は上がるもの。
さぁ雨が上がったら、カメラを持って
雫を撮りに、外に出てみましょう🎶

雨のおかげで、潤ってます。


花びらがお皿のように水を受け止めて。


雫がビー玉のよう。


雨と紫陽花は、お似合いカップル♡


毎年咲いてくれて、ありがとう✨
 
 

一滴の中の世界


たった1枚の葉っぱに、雫一滴。
ただそれだけで、何故か絵になる気がしませんか?
雫一粒を極めるのも、楽しいものです。

同じものですが、次の2枚の雫の色あいを見比べてください。


同じ一滴でも、角度によって微妙に色あいや光沢等、雰囲気が変化します。ほんの少し(何ミリの世界)レンズを動かしたり、自分の立ち位置をずらしたりして、好きな所を見つけます。

一滴の中には、後ろにあるものを上下逆さまに写すので、微妙にレンズの角度を動かしたり、ほんの少し撮影ポジションを移動するだけで、中に見える世界がみるみる変化します。


その一滴の中に、後ろにあるものが綺麗に入ると嬉しいものです。


茎の色が、お花のような一滴に。


後ろの一本、つかまえた🎶


田んぼと山を、その一滴に入れ込んで。
(いや、三滴)
 
 

朝露の恵み

普段から何気なく、当たり前にそこにある草花。そこに朝露がびっしりつくと、より美しい姿に変身します。

「猫と遊んだことないんやけど…」
ねこじゃらしの独り言


「君、おしゃれだね✨」
「はい、宝石たっぷり付けてきました🎶」


「雫の橋、どうぞお通りになって。」
(ビチョビチョになるわっ)
 
 

蜘蛛の糸と朝露

虫は苦手な方が多いかもしれません。
その中でも蜘蛛は嫌われ者かも?
(蜘蛛さん、ゴメン🙏)
でも蜘蛛の糸は、時に素晴らしい自然のアートとなります👏
(蜘蛛さん、君の作品、褒めといたから)

一滴だけでもよし。


田んぼパーティーの飾り付け中で〜す。


空に浮かぶネックレス。
後ろが影で黒くなっている所を見つけて。


踊るジュエリー。


葉っぱに絡む、蜘蛛の糸と雫の小宇宙。


1/1600s f3.5 28mm ISO6400
蜘蛛の糸が風でブラリブラリと揺れていました。シャッター速度を上げて何回も撮り、やっと撮れました。
 
 

朝日と朝露

雫を撮る時は、かがむ姿勢になる事が多いのですが…

日が登りはじめた時間に腰を下ろすと
太陽の光で朝露が照らされ、ピカピカ輝く美しい世界となります。


雫の中にも、日の出リフレクション。


1枚の葉っぱでさえ、こんなに眩しい✨
あぁ早起きして、良かったぁ🎶


朝の光のシャワーを浴びるトンボさん🎶
 
 

雫が無いなら作ればいいのよ

自然の雫を撮りたくても、無いことの方が多いかもしれませんね。
そんな時はわざと水をかけます。 
(私は100均のスプレーで)
庭に咲いていた葉っぱを1枚拝借してシュッシュッと水を吹きかけました。

ベランダの明るい所で撮ります。私はライトを使用したことはなく、いつも自然の光を利用しています。


左手に葉っぱ、右手にカメラ。
シャッターを切るのは、ちょっと(いや、けっこう)手が疲れました(^_^;)


家で育てているお花も、
光が当たる方に鉢ごと移動させ
水を吹きかけて撮影。


もちろん、一滴の中にも咲かせたくて微妙に角度を変えて…


後ろの花が一滴に入った時は、嬉しいものです♡


落ちそうだけど、落ちない寸前を狙って。
 
 

幸せの虹色

虹が見えると、幸せな気持ちになりませんか?私は今でも、虹を見つけると嬉しくなります🎶

1/1000s f3.5 28mm ISO800

水と光とレンズのいたずらか?カメラ越しに虹が現れる時があります。

1/500s f6.3 28mm ISO200

ちょうど雫の後ろに虹が現れてくれました🎶少しずつ角度を変えて、虹を雫の真後ろに合わせました。作品としては物足りず、シャッター速度を上げて玉ボケを大きくしてみました。

1/3200s f3.5 28mm ISO400
虹ボケと雫がピッタリ重なって、嬉しいな🎶
上2枚のシャッター速度と玉ボケの大きさを比べてください。シャッター速度を上げると、玉ボケも大きくなり、F値(ボケ具合)も大きくなり、ふんわりした写真となります。
 
 

ピンぼけでふんわり

雨上がりの朝、近所の公園に行くと雑草に雫がいっぱいついていました。

マニュアルフォーカスでピントは真ん中に設定していたので、ピントが合っていない周りにある水滴が、ふんわりボケています。


ピントをわざとずらして、前にも後ろにも水滴のピンボケを作ると、メルヘンチックな雰囲気に。


雫の玉ボケをバックに。
 
 

朝霜と朝露

寒くなってくると、露ではなく霜となり、全てが凍りつきます。そんな中でも咲き続ける野の花を見つけました。


少し待てば優しい光が氷を溶かし、露となり、さらに輝きを増します。
置かれた場所で精一杯生きる草花達には、いつもパワーをもらえます。
 
 

雫との関係

私達は水にいる生き物から進化し、胎児の頃より水に浮かび、この世に産まれてきました。
体の多くは、水からできています。
それが無いと生きていけないもの、水。
だからでしょうか。水の一滴がつくだけで
イキイキと輝く気がするのは。
雫、それは命の源。
撮影を楽しみながら、心まで潤うことができますように、願いを込めて。 

Megumi Maeda

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写真大好き養護教諭。「癒やし」をテーマに風景写真を撮るのが趣味。見てホッとできる写真を撮ることを目指しています。 instagram「心の保健室」@coco...

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