SDカードってどうやって選んでますか?

デジタルカメラで撮影するとき、記録媒体としてSDカードが欠かせません。
最近ではほとんどのデジタルカメラでSDカードが主流となってきました。

でも、種類がいっぱいあってどれを選べばいいやら???ってなりませんか。
種類と記録スピード・サイズ・容量など、撮影するときにどこを注視して選べばいいのか。
簡単に説明します。



SDカードの種類

おもに2つの種類があります。

・SDカード
・microSDカード

SDカードは、切手ほどのサイズの記録メディアカードで、最近では主にデジタルカメラ(静止画、動画)で広く使われています。

microSDカードは、SDカードを4分の1サイズにしたコンパクトな記録メディアカードで、最近では主にスマートフォン、タブレット、ゲーム機に使われることが多いです。



SDカードの「規格」は主に3つ

4つの規格に分かれてますが、その一つの「SDUC(SD Ultra Capacity)」は全く普及する気配がないので忘れていいでしょう。
現実的なデジタルカメラ向け規格としては、主に以下の3つになります。


SDSC(SD Standard Capacity)

最初に出回った規格で、最大2GBまで記録出来るカードです。
「いまどき2GB???」という容量ですし、あまり販売されなくなってきましたので、こちらも忘れていいでしょう。


SDHC(SD High Capacity)

SDSCからファイルシステムが進化して、32GBまで記録できるカードです。
動画用途には少し少ない容量と思いますが、静止画撮影なら手頃で割と使える規格と思います。

注意点としては、データ転送速度が45MB/秒や95MB/秒といったものが多いので、選ぶ際にはは注意が必要です。


SDXC (SD eXtended Capacity)

SDHCから更に進化して、理論値として2TB(2000GB)まで使用可能となった記録カードです。
高画素・高速連写の用途でも、4K動画撮影にも対応できる規格です。
現在主流はこのSDXCですので、お使いのデジタルカメラの対応状況にもよりますが、こちらを選べばまず問題ないでしょう。



ややこしい「転送速度」の違い

SDカード選びで最も考慮すべき点は「転送速度」でしょう。
転送速度が速ければ、撮影データをカメラからSDカードへ素早く記録保存でき、保存したデータをPC等へ移す時間も速くなります。


「転送速度」は2つある

転送速度といっても、「読み取り速度」「書き込み速度」は違います。

「読み取り速度」:SDカードからPCなど他の機器へデータ移動する速度のこと
「書き込み速度」:カメラ撮影時に静止画や動画をSDカードへ記録保存する速度のこと

静止画の連続撮影や動画撮影では、「書き込み速度」が速くないとデジタルカメラ側のバッファ(データをカードへ保存する直前の余力)がキャパオーバーになって撮影できなくなることがあります。
その状況を回避するには、書き込み速度が速いSDカードが望まれます。

現実的には、最大書き込み速度が「250MB/秒前後以上」あれば、高速での連続撮影ができるでしょう。


混乱の元になってる、ちょっとしたワナ

「最大書き込み速度」でよく間違われることがある点として、SDカード本体に表記されていないことが多いです。パッケージには表記されてますので、製品のパッケージや製品のwebサイト等でしっかり確認しましょう。


転送速度の規格は別

そんな転送速度の表記が「1」(上画像の「300MB/秒」表記)に当たるわけですが、ここで注意したいのが、「300MB/秒」は厳密には「最大読み取り速度」であるところです。読み取り速度とは、SDカードからPCなどほかの機器へデータを移す際の転送速度を言います。

撮影時に静止画や動画をSDカードに記録するスピードは「書き込み速度」になります。静止画の連続撮影では、この書き込み速度が速くないと、カメラのバッファがすぐにいっぱいになってしまい、連続での撮影ができなくなってしまいます。現在発売されているSDカードでしたら、最大書き込み速度が250MB/秒前後以上あれば、高速での連続撮影向きと言えると思います。



データが消えることもある

使ってると保存しているデータが突然読み取れなくなったり、データの一部が破損したり消えたりすることもあります。こういうときは本当に困ってしまいますね。


書き込み方式の違いで変わる

SDカードには主に2つの主流な書き込み方式「pSLC(pseudo Single Level Cell)」と「TLC(Triple Level Cell)」があります。

pSLC:転送速度は速いが大容量化はやや難しく高価。耐久性が高い。
TLC:大容量化が容易だが転送速度はやや遅く安価。耐久性は低い。

この”耐久性”がクセモノで、pSLCの書き換え上限が10000回以上なのに対し、TLCは1000~3000回程度になります。

あくまで理論値ですので、pSLCを使っていても壊れたりします。
このような特性があるため、SDカードは長期保存には向いていません。
高価だけど耐久性を選ぶか、低価格だけど耐久性を犠牲にして頻繁に買い替えるか、使用用途により考えましょう。
また、撮影データのPCなどへのバックアップはなるべく早く頻繁に行いましょう。



適切なSDカードを選ぼう

ここまで長々と説明してしまいましたが、SDカードは種類もメーカーも豊富で、どれを選ぶべきかわからなくなることもありますよね。

当部では信頼度も高いSUNEASTさんのSDカードをオススメします。
動画や静止画、その他記録メディアで信頼度の厚い製品群で選ぶのに困るほどですが、カメラユーザーには心強いメーカーさんだと思います。

https://suneast.co.jp/



関(せき)ひろこ

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関西カメラ女子部運営管理スタッフ。web関係/デザイン関係/法務関係(行政書士保有)/テクニカル関係/音楽関係にちょびっと精通。 Die Zeit verg...

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