カラフル宇宙の撮り方

カメラを持って、自由に羽を伸ばせない…
そんな時、これならお家に居ながら宇宙旅行気分になれるかも?!

今回は、簡単な材料で下のようなカラフル宇宙を撮る方法を紹介します🎶 

この写真、コンピュータグラフィクスではありません。もちろん加工も合成もしていません。
※今回紹介する写真は、全て無加工無合成ですが、一部トリミングしています。
 

【問題】 さて、これは何でしょう?


正解は、です。

撮影時の様子です。↓


透明の器に水を入れ、オリーブ油を数滴垂らしたものを、ベランダの手すりに置きました。
そして横からマクロレンズで撮影。


「何でやねん!油やのに、一粒水に沈んでるやないかいっ」と思われた方。
ほんまに、何で・・?
分かりません。私が知りたいです。
とにかく何故かこの時、油が一粒だけ水に沈みました。
しかし、ここではどうでもよいことなので、その原因についてはスルーすることにしましょう。
 
 
違う日にまた同じようにやってみました。
この時、油は全て無事、水に浮きました。
(それ、普通の事やから)


ちなみにオリーブ油の後、サラダ油も入れたくなったので入れてみました。 
(完全に遊んでるやん…いやいやこれは、研究です)


黄色がオリーブ油、白色がサラダ油。
(分かりにくいわっ)


つまり、油の種類によって下から見ると色が変わります。(当たり前)


カメラの角度、写す方向によって同じものでも違う雰囲気の写真となります。


これはメタリック調っていうのかな。
 
 
・・・さて。本題に入ります。
(えっ、今までのは何やったん💦)


このような写真をどうやって撮るかの説明を、ようやく始めます。
 

カメラ機種

マクロレンズで、ピントを自分で調整できるものなら何でも。

今回使用したのは
📸Canon EOS kiss M
マクロレンズ: EF-M28mmF3.5マクロIS STM 

です。
 

 

必要なもの

・水(どんな種類でもいい)
・油(たぶん何でもいい)
・透明の器(広いほうが撮影しやすい)
・コップ(透明か写ってもいい好きな色)
・カラフルなハンカチ
(布でも折り紙でも綺麗な色の何か)


 

設置方法

見たまんまです。
(これ、説明いらんくらいやな…)
下にハンカチ敷いて、隅にコップを置きます。その上に器を設置します。器に水を入れて、油を数滴垂らします。
 

撮影の仕方

油が一箇所に固まっていたら面白くないので、割り箸等でそっと混ぜます。

そして真上から、マクロレンズで普通に撮影したのがこれ。↓

(1/125s  f5  20mm  ISO200)

はい、下のハンカチ丸見え。

これでは、単なるピンぼけのしわくちゃのハンカチ写真でしかありません。
心に何にも響きませんね。

このままでは満足できないので、ピントをマニュアルにして、油に合うようにします。

(1/500s  f3.5  28mm  ISO320)

ん〜
まだ、ハンカチの存在感が残ってしまいました。もう少し、油にカメラのレンズを近付けてみましょう。

注意

くれぐれもカメラを油の水につけないように。カメラの水没や汚れ、故障については一切の責任を負えません😅


(1/500s  f4  28mm  ISO200)

ちょっとマシになってきて、油の存在がしっかり出てきました。 

 

外での撮影

ちなみにベランダでの撮影では、少し風が吹いていたので、シャッター速度優先、露出を上げて撮影。

(1/800s  f3.5  28mm  ISO1250)

ハンカチを自由に動かして、ステキだと思う柄に変えてみましょう。
(水、こぼさないようにね。ここだけの話、私は2回こぼしました)


(1/1000s  f3.5  28mm  ISO6400)

外での撮影では、ほんの少しの風で油が動くので、まるで万華鏡のようです✨

(1/800s  f3.5  28mm  ISO6400)

コップとコップの間の部分で撮影してもいいのですが、上のようにガラスコップの写り込みがあっても、これはこれで綺麗だと思います。

 

家の中での撮影

では次に、家の中で撮影してみます。

ダイニングにて。
上から見るとこんな感じ。↓

油が集まってきました。
時間の経過と共に、油が細かくなり雰囲気が違ってきました。
家の中は無風なので、絞り優先撮影で。F値が大きいと、ハンカチまでしっかり写ってしまいます。
バックはボケてほしいのでF値は小さめに設定。

(1/80s  f4.5  28mm  ISO5000)

すると、左に何やら光が
「えっ何?この花は」と思ったら…

上にあった照明の映り込みでした。

そして、花が油の一滴一滴に咲きました❀

(1/50s  f5.6  28mm  ISO6400)

自分で言うのも何ですが、かわいいやん…

F値を変えて、油の丸をハッキリ見せつつ、後ろがボケるぎりぎりのところを狙って。

(1/5.6s  f6.3  28mm  ISO6400)

なんか魚みたい。

F値をちょっと高めにしたので、油の輪郭が全体的に綺麗に出ました。
縦構図にしてみたら、画面上での存在感がさらにアップ。

(1/40s  f9  28mm  ISO6400)

 

違う色でもやってみよう

別の日、また遊んでみました。
(いや遊びでなくて、研究)
ガラスコップをシンプルな透明に、ハンカチも柄を変えて気分転換🎶

まずは外で。
風がある時は、シャッター速度優先で露出を上げてみたり。


(1/800s  f3.5  28mm  ISO2000)

風が止んだ時、F値最小にして撮影したりと、いろんな設定で試してみました。

 (1/80s  f3.5  28mm  ISO200)

布地が白っぽいと、ほんわか優しい写真となりますね。
う〜ん、ドリーミー♡

 

映り込みを楽しむ

これをよく見てください。
何だと思いますか?

 (1/500s  f3.5  28mm  ISO400)

答えは、ハンカチの刺繍の柄です。

他の部分はボケボケですが、下にあるハンカチ柄が映る油にだけ、ピントを合わせて撮りました。

(1/500s  f4  28mm  ISO500)

雨降りの窓際から見える紫陽花みたい。

(1/500s  f3.5  28mm  ISO1000)

 

置く場所を変えてみる

今度は同じものを、家の中の窓際の畳の上へ移動。

こんな写真になりました。

(1/500s  f4  28mm  ISO400)

ブルー色がお気に入り♡

(1/60s  f7  28mm  ISO640)

器の縁の筋が写りこみ、まるで宇宙空間に漂っている気分になれました🎶


(1/400s  f5  28mm  ISO200)

光が差し込んだ部分が明るくなりました。

(1/320s  f5  28mm  ISO200)


(1/1000s  f5  28mm  ISO200)

次に、ダイニングへ。
照明の関係で黄色っぽく映っています。

(1/80s  f3.5  28mm  ISO2000)

鮮やか✨

(1/40s  f8  28mm  ISO6400)

照明の花柄が、また入り込みました。


(1/60s  f3.5  28mm  ISO1600)

少し斜めから撮ると、器とハンカチの柄の関係か色の筋が入りました。


(1/30s  f9  28mm  ISO6400)

カラフル宇宙の出来上がり🎶

水の上を油がスルスルと動き、色や形がコロコロ変わるから、宇宙の万華鏡のよう💕
時間を忘れて、夢中で撮影してしまいました。
あぁ宇宙旅行、楽しかった😆🎶

 

参照

撮影のきっかけは、一冊の本からでした。
「プロの撮り方 露出を極める」(ブライアン・ピーターソン著 日経ナショナルジオグラフィク社発行)の73ページに、紹介されていたので、興味が湧いてちょっとやってみました。
3回しかやっていないので、もっと工夫できる点や、もっと良い方法が見つかるもしれません。今後また、研究しようかな🎶


 
 

ご挨拶

私はカメラの知識を、本等を通して独学で得ているだけであり、自己流でやっています。けっこう適当なやり方なので、間違っている事もあるかもしれません。
参考になったのかは不明ですが、楽しんでもらえたなら、幸いです。

最後まで見て読んでいただき、
ありがとうございましたm(__)m
 

Megumi Maeda

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写真大好き養護教諭。「癒やし」をテーマに風景写真を撮るのが趣味。見てホッとできる写真を撮ることを目指しています。 instagram「心の保健室」@coco...

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