自由に動き回る子どもに、しっかり指示を伝えるコツ
お子さんの写真を撮るとき、こういう感じに撮りたかったのに思い通りにならないー!と思うこと、ないですか?
※この記事は、ある程度言葉を理解できる2歳以上のお子さまを対象とした記事です。
無邪気に走り回る自然体の写真も素敵な思い出ですが、少しだけ風景にこだわって撮りたいとき、お誕生日や七五三の特別な日におすましポーズを撮りたいとき、一番かわいい表情で撮ってあげたいとき、自分のイメージをお子さんにしっかりと伝えると、より良い写真になるかもしれません。
子どもに自分のイメージを伝えるときに、私が日頃気を付けている4つのポイントを書きます。
①抽象的言葉を使わない
「そのあたりに立って」「前見て」「もう少し顔上げて」
ついつい言ってしまいがちな言葉ですが、小さいお子さんに「あたり」「前」「少し」というと混乱してしまう子もいます。
「あたり」とはどこまでの範囲なのか、「前」はどっち向きの前なのか、「少し」とはどのくらいなのか。
できるだけ具体的な言葉を使って伝えることで、しっかり伝わります。
立ち位置は「このピンクのお花のこっち側」など、指を指しながらはっきりと目印を伝えます。場合によっては、目印になるような小物や石、落ち葉を置くのも良いと思います。
見る方向を指示するときは、見てほしい側に自分が立って「今ママがいる方を向いておいてね」と伝えます。
パパやお兄ちゃんお姉ちゃんに手伝ってもらえるときは「パパのお顔を見ていてね」と伝えるのも良いと思います。
この写真は写真左側にパパがいて、パパの方を向いて、お顔を見ながらお話ししててねと伝えました。立ち位置は目印になる石を置きました。
②実演する
「手を挙げる」「座る」などポーズをしてほしい時は、お子さんの隣に行って、実際に実演すると細かいイメージが伝わりやすいです。
表情も、一緒に手鏡を見ながら、「こんなお顔で」と実演すると伝わりやすいです。
この写真は実際に子供の隣に行って、「ママと同じ方を向いて、足をこんな風にして座ってね」と実演してから撮りました。
③表情に名前をつける
「もっと笑ってー!」と言っても、表情が固くなったり、笑いすぎて変顔になったり…
表情のコントロールは凄く難しいので、表情に名前を付けて、はみがきやお風呂のときに時々鏡の前で練習してみましょう。
「楽しい顔」「ちょっとだけ楽しい顔」「とーっても楽しい顔」「びっくりした顔」など、表情に名前を付けてお子さんと練習しておくと、写真を撮るときに自分のイメージした表情になりやすいです。
この写真は、寝転がって仮面を持つポーズを実演したあと、指を指しながら「ここに座ってゴロンして」と伝え、「ニコニコ(少しだけ笑う)」という名前のお顔にしてもらいました。
我が家にはこの他に、「いひひひひ(満面の笑顔)」などの名前の表情があります。
④謝る
思ったとおりに撮れなかったとき、ついつい「なんでちゃんとしてくれないの!」と思ってしまうかもしれませんが、子どもは子どもなりに一生懸命やっているかもしれません。
思ったとおりに撮れなかったのは、イメージをしっかり伝えて良いタイミングでシャッターを切れなかった撮る側の責任でもあります。
「ごめん、ママ失敗しちゃった」「ごめんね、間違えちゃったからもう一回やってくれたら嬉しいな」と伝えると、相手も意地にならず協力してくれます。
ごめんなさい以外にも、何かお子さんの心にすとんと落ちる言葉があるかもしれないので、色々と試してみてください。
是非チャレンジしてみてください!