富士フイルムのマクロレンズを比較してみた!
『陽射しにゆられて』
揺れる陽射しに
ゆらゆら踊って
昨年、富士フイルムのXシリーズ用に新しいマクロレンズが発売されました。
これでマクロレンズのラインナップは
30mm(XF30mm F2.8 R LM WR Macro)
60mm(XF60mm F2.4 R Macro)
80mm(XF80mm F2.8 R LM OIS WR Macro)
の三本に。
はて?これから買おうと思ったけど、どれ買ったらいいの?って悩むかもしれませんね。
そこで簡単にこの三本の違いを見てみましょう!
大きさの違い
三本のレンズを並べてみました。
左から
30mm(XF30mm F2.8 R LM WR Macro)
60mm(XF60mm F2.4 R Macro)
80mm(XF80mm F2.8 R LM OIS WR Macro)
です。
80mmが飛び抜けてデカイですね。そして重い(笑)
30mmと60mmはコンパクトなX-S10などとの相性バツグンです。
同じ場所から撮影して比較
同じ場所からそれぞれのレンズで撮影し、写る大きさを比べてみました。
公園や植物園など、柵などがあってあまり近づけない場所で遠くに咲く花を大きく撮るには、焦点距離の長いレンズの方が有利です。
同じ大きさで撮影して比較
今度はそれぞれのレンズでお花が同じぐらいの大きさに写るように撮ってみました。
背景の入り方やボケ方に注目してみてください。
焦点距離が短いほど背景の花がたくさん入り、ボケの形もはっきりします。
80mmは大きく柔らかなボケが魅力ですが、ともするとボケすぎて背景が平坦になってしまう場合も。
背景の雰囲気も入れつつ撮りたい場合は焦点距離の短い方が有利です。
最短撮影距離で撮影して比較
一番近づけるところ(最短撮影距離)まで近づいて撮影しました。
30mm、80mmの撮影倍率は最大等倍(1倍)。
60mmは1/2倍のため、他の二本に比べるとあまり大きく写せません。
30mmの場合、等倍まで近づくとレンズ先端から被写体までの距離は1.2cm。
気をつけないと花にレンズが当たってしまいます。特にフードを付けているときは注意しましょう。
レンズが当たらなくても、ホールドしている手が当たったり、帽子のツバが当たったり、鼻息で花が揺れたり(笑)、至近距離の撮影はいろいろ気を遣います。
30mmで花を大きく撮るにはかなり近づかなくてはいけないので、例えば前ボケを入れつつ主役を大きく撮るということが難しくなります。
このような表現を多用するなら、少し離れても大きく写せる60mmや80mmが適しています。
どれを選ぶ?
さあ、ではどのレンズを選べばいいでしょうか?
それぞれ特徴があって迷うところですが、主に何を撮るか、どんな写真を撮りたいかで選びましょう。
遠くを撮るなら80mm
遠くにある花などを大きく撮りたいときは焦点距離の長いレンズが適しています。
焦点距離が長いレンズほどボケも大きくやわらかくなるので、大きなボケを活かした本格的なマクロ撮影をしたい場合には80mmマクロがおすすめです。
等倍まで大きくクローズアップすることがないなら、軽量コンパクトな60mmも選択肢に入ります。
近くを撮るなら30mm
テーブルフォトや料理など比較的近くを撮影するときは焦点距離の短いレンズが扱いやすいです。
いつも気軽に持ち歩いて、ふと見つけた花をクローズアップしたり、カフェで周囲の雰囲気を活かしながらスイーツなんかも撮りたい!って方は30mmがおすすめです。
大きなボケを作るのは難しいですが、等倍までクローズアップできるのでじゅうぶんにマクロ撮影を楽しめます。
ぜひ自分に合った一本を選んで、マクロ撮影を楽しんでください!
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