はじめてのマクロ入門:カラフルな彼岸花?それはリコリス!

ひとしずく


〜たったひとつの
 たからもの〜

こんにちは〜! マクログラファーのクニ・ヒロです!

今年の夏はほんと暑かったですね!
ようやく暑さも和らいで、いよいよ秋の花が咲き始めました。
秋の花もいろいろありますが、夏から秋の変わり目に咲く花といえば彼岸花ですね!
人によっては好き嫌いの差が激しい花でもありますが、じっくり見るとフォトジェニックなんですよ。
 
 

カラフルな彼岸花!?

彼岸花というと燃えるように真っ赤な姿を思い浮かべますよね。
でも赤い花だけではないんです!
彼岸花は属名をリコリスといいますが、そのリコリスの仲間には白や黄色、ピンクなど様々な色の花があるんですよ( ^ ^ )
今回はそんなカラフルなリコリスたちをお見せしますね!
 
 

優しいピンク色をしたリコリス。
背景にこれから咲こうと伸びている花茎を入れました。
花茎が光のボケに溶け込んでちょっと不思議なイメージを醸し出しています。
 
 

こちらもピンクのリコリス。
ちょっと多重露光っぽく見えるように撮ってみました。
でも多重露光ではなく、普通にシャッターを押しただけなんですよ。
2つ並んで咲いているリコリスの手前側の花に近づいて、後ろの花にピントを合わせています。
こうすることで、手前の花が大きくボケて、後ろのピントを合わせた花が透かしたように浮かんでくるんです。
 
 

特徴的なカーブを狙え!


リコリスの特徴の一つは、大きくカーブするシベ。
この特徴的なシベを真横から撮影しています。
一本のシベだけにピントを合わせることで、他のシベが大きくボケてリズムを刻むメトロノームのようなイメージを狙いました。
露出を切り詰めて(マイナス補正して)背景を暗く落とし、シベの白さを際立たせています。
 
 

今度はシベを真正面から撮りました。少し上から見下ろす角度で撮影しています。
飛行機が白煙を吐きながら空に舞い上がっていくような姿を思い浮かべた一枚です。
 
 

花びらも特徴的!


鮮やかなビタミンカラーのリコリス。元気が出そうな色ですね!
さて、リコリスのもう一つの特徴は、独特の形をした花びら。
その花びらに迫って切り取りました。
ギザギザの花びらが幾重にも弧を描いて、異世界へのトンネルを作りだしているようです。
 
 

花びらの部分を前ボケで隠し、奥の花のシベにピントを合わせています。
手前の花のシベが大きくボケて面白い味が出ました。
なんだか火の鳥が空に舞い上がっていくようですね。

同じ花でも、角度や距離を変えて見ることでいろいろなイメージを作ることができます。
皆さんも自分だけの物語を頭に描きながら、ぜひ様々な色のリコリスを撮影してみてください!
 
 

ここで宣伝!(笑)

「フォトライフ四季」掲載のお知らせ!
カメラのキタムラで配布されています「フォトライフ四季」秋号(No.106)に、「マクロレンズで撮る! 光とボケを活かしたひと味違う紅葉風景」という記事を2ページ書かせていただきました(^^)ぜひお手に取ってご覧ください!
 
 
リビングカルチャー倶楽部 講座開講のお知らせ!
10月より、リビングカルチャー倶楽部にて講座を担当することになりました(^^)
一般的なズームレンズを使ってワンランク上の花写真を撮りましょうという内容で、撮影実習はなく、座学になります。
各回、テーマに沿った撮影方法をレクチャーし、皆さんが撮影された作品をお持ちいただいて講評いたします( ^ ^ )
梅田・高槻で開講しますので、ご興味ある方はぜひ受講してください!
https://living-cul.com/course/a01100000112IfzAAE/
https://living-cul.com/course/a01100000112IazAAE/

くにまさ ひろし(國政寛)

22,711 views

マクロレンズを通して、日常の中にある「すこしふしぎな世界」を描き出すマクログラファー。身近にあるちょっとした幸せ「プチ・ハピ」をテーマに、花や虫たちの姿を撮...

プロフィール