クモの巣の小宇宙をのぞいてみませんか?


クモの巣って・・
気持ち悪い、厄介ものって思われがち(たしかにクモの糸にくっつくと気持ち悪いし、クモもちょっとグロテスク)だけど、お日さまの下できらきら輝くクモの巣を目にしたことはありませんか?
よ~く見てみると、その造形は緻密で、美しく、光が射すと虹色に輝く宇宙を見せてくれるのです。
雫いっぱいのクモの巣もステキ。雨の日もうれしくなってしまいます。
おさんぽ中にクモの巣を見つけたら、ちょっとのぞいてみませんか?



1.クモの巣の魅力
蜘蛛さんが編み上げるクモの巣、どこにその設計図があるのだろうって思う、素晴らしい造形美。
あの小さなカラダから自然界でいちばん強靭といわれる糸を繰りだし、とっても緻密で精巧に巣を編み上げます。
ちなみに、くっつく糸は横糸で、縦糸はくっつかない糸。こんな巣を数時間で編み上げちゃうそう。
クモの巣の魅力は、その造形美だけじゃなくて、光が当たると虹色に輝く糸、雫を湛えた糸もとってもステキ。クモの巣のなかには小宇宙が広がってるようです。




蜘蛛さんが編んでるところもなかなかに面白い。


2.クモの巣の撮り方
光の方向は、順光~逆光。
とりあえずクモの巣に光が当たると、虹色に輝きます。ちょっとした角度で色合いが変化します。背景が暗いほうが虹色が際立つので、背景が陰になるようなところを探します。
基本絞り開放で。
レンズは、近くにあればマクロレンズ、離れていれば望遠レンズで。
私はオリンパス(OMシステム)一本なので、60㎜F2.8マクロ、40-150㎜F2.8PROなどを使用しています。
露出補正は大体マイナス補正で。―1~-2EVぐらいで撮っています。


3.クモの巣の撮れる場所・季節・時間
まずクモの巣を見つけましょう。
最近は忌避剤などが使われてて、公園などのクモの巣は少なくなっています。私は近くの公園や山の林のなかや藪や草むらとかで。あまり整備されていない公園のほうがクモの巣いっぱい見られます。藪にもぐったりして、頭にはクモの糸くっつけたりしながら撮ってます(笑)
クモの巣は春から秋の中旬ぐらいまで。春先は少し小さめのクモの巣、夏になると大きなクモの巣が出てきます。新しいクモの巣のほうがよく耀きます。
お日さまの当たる時間ならいつでも撮れます。ちなみに、街灯の下でも耀きます。


4.クモの巣いろいろ




よくよく見ると、蜘蛛さんは長い手足で、けっこうカッコいい。シルエットも良き。


風をはらんで、ふんわりふくらんだクモの巣も気持ちよさそう。
風に揺れるクモの糸をちょっとスローシャッターでも。。。



もうすぐ春。春になったら新しいクモの巣が現れます。
おさんぽしながら、クモの巣をのぞいてみませんか?

