いいね!がもらえるスイーツ写真のメイキング
「この写真良いなぁ」と思った事はありませんか?
Instagram、Facebook、Twitter、TikTok…
今やSNSはエンタメや情報発信手段として私達の生活の一部になっています。
SNS上では日々さまざまな写真が投稿され、気軽に見て楽しめる時代になりました。
そんな中、この写真良いなぁと思った事はありませんか?
今回は自身のSNSでたくさんの方に見ていただき、いいね!していただいたスイーツ写真について、解説していきます。
イメージする
被写体はりんごのケーキです。
可愛らしいケーキですが、 “秋冬らしくシックな雰囲気で撮影してみたい” と思いました。
イメージとして、「森の奥深くで収穫したりんごが美味しいりんごのケーキに変わっていく」という物にしたいと思います。
スタイリングをイメージするために
先程、イメージを「森の奥深くで収穫したりんごが美味しいりんごのケーキに変わっていく」という物にしたいと述べましたが、イメージをより具体的に良い物にするために、私自身も日々研究中ではありますが、アンテナを貼るようにしています。
SNS、ネット検索、雑誌でも素敵だなと思う写真を見たら、どういう所が良いと思ったか(構図、色合い、小物使いなど)考えるようにしましょう。
背景、小物を準備する
背景はシックな雰囲気に合うようにダークブラウンで、小物を色々と配置したいのでA1(90㎝×60㎝)サイズの物にしました。
実物を見ると大きいと思われますが、配置する物が多い場合は、これぐらいのサイズ感の方がスタイリングがしやすくて安心です。
こちらは、ホームセンターで購入しました。
「収穫」のイメージに合うようにバスケット、「森」のイメージに合うように木製コースターを選んでみました。
他には、麻袋(隙間を埋める役割も兼ねる)、「森」を演出する為のフェイクグリーン、松ぼっくり、りんご(本物)、アクセントとしてミント(本物)を置いていきたいと思います。
撮影
イメージ、背景、小物が準備できたら実際に配置していき、撮影します。
今回は自然光撮影です。
シックな雰囲気にしたいので、横からの光(サイド光)で撮影します。サイド光は手前が明るく、奥側が暗くなるので、シックな雰囲気にするのに向いています。
自然光での撮影時は、光の色被りがしないように、室内の照明は消します。
自宅だと光が入りやすい大きな窓やベランダに出る扉の前などが良いでしょう。横位置に撮りたい物一式をセッティングします。
あえて、更に影があるようにしたいので、横に黒いレフ板を置きました。
レフ板の作り方は、「売り上げがアップする商品写真の教科書」(やまぐち千予先生著)を参考にしました。
フェイクグリーンを奥に配置して森を演出します。バスケットの中にりんごを入れて、転がるようなイメージに。木のコースターにりんごのケーキを配置。(くの字、対角線上に)
松ぼっくり、ミントをバランスを見つつ、ランダムに配置していきます。
やや俯瞰位置から撮影した写真がこちら。
シックな雰囲気でりんごのケーキ、りんごが浮かび上がるようなイメージになりました。
編集ソフトで調整
色合いを調整するかどうかは、個人の好みによりますが、撮影後に更にイメージに近づける為にAdobe Lightroomで、
- 露光量(マイナス側)
- コントラスト(プラス側でメリハリをつける)
- 周辺光量補正(マイナス側で四隅を暗く)
を調整しました。
今回はSNSで見るいいね!と思う写真は実際にどのようにして、撮影されているのだろうというテーマで詳細を書いてみました。
言語化すると、長くなってしまいましたが、
どのようにして撮影しているかのヒントになれば幸いです。